精神科治療におけるマンガの有用性
最近、書店あるいはAmazonなどを見ると精神科に関係するマンガを沢山見かけます。以前から気にしていたのですが、一体どんなことが書いてあるのか確かめてみたく、大人買いをしてみました(といっても、どれも古本ですが
)。最近はやっているのは、いわゆる「体験本」が多く、本人あるいは家族が精神疾患にかかり、その奮闘振りをユーモラスに書いたものです。中でも「よく書けているな~」と感心したものを挙げますと・・・
1.「ツレがうつになりまして」 細川 貂々著
2.「マンガで分かる! 統合失調症」 中村 ユキ 著
この2冊は秀逸でした
当事者、あるいは家族の方に是非読んでもらって欲しいですね。とくに中村ユキ氏はこれ以外に「わが家の母はビョーキです」という、同じく統合失調症に関するマンガを描かれていますが、これは精神科医が読んでも大変勉強になります。なぜかと言えば、統合失調症の患者さんは自らの生活に関して語ることは少なく、その様子がなかなかイメージできません。しかし、このマンガは身近にいる家族からの視点で、その様子がつぶさに書かれており、「生活臨床」という分野においては貴重な作品だと思います。
マンガのいい所は、苦労話も「おもしろおかしく」デフォルメしており、それが辛さを和らげる作用もありそうです。実際に患者さんに(そして家族に)、上の作品をすすめてみて、「病気のことが良くわかった」とか「同じ気持ちです」とか、かなり感触としては良いようです。このようなマンガがもっと世に出てくるといいですね![]()
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