2012年2月 4日 (土)

副作用自発報告

 少なくとも日本においては、医療関係者がある薬剤による副作用の可能性を疑った場合、製薬会社などを通して副作用報告を行うことができます(副作用自発報告制度)。因果関係がはっきりしなくても、一応薬の添付書に注意書きとして記載されることがありますが、これは「報告義務」ではなく、医療従事者の善意に基づきます。

 最近、ある新薬(抗がん剤)を投与した後に、「珍しい精神病状態」になった症例を経験したので、そのことをその製薬会社に話をしたら、製薬会社から「是非、副作用報告させてください」との申し出がありましたcoldsweats02  自社製品の問題を晒すことになるので、普通なら(?)嫌がるはずなのですが、正直に報告することがこの製薬会社の方針なのでしょうか。製薬会社も色々あって、副作用を隠そうとする会社もあるそうですが、このように自らすすんで報告しようとする姿勢は大したものですね。

というわけで、この副作用報告に関する報告書を作成したのですが、これが少々面倒くさい・・・coldsweats01 もう少し簡易になると、医師からも提出しやすいのでしょうが、過剰な報告を抑制するためにも必要なことなのでしょうか・・・?ちなみに、報告書の謝礼は9000円弱でしたhappy01 (お金が貰えるなんて、知りませんでした)。

 面白い症例だったので、この症例もケースレポートとして、何らかの雑誌に発表しようかと思ったのですが、症状があるときとないときでの薬剤血中濃度に差がなく、結局因果関係はよく分かりませんでした・・・shock (血中濃度の測定は、かなり特殊なので某検査センターに依頼したのですが・・・)。うーん、1例ではちょっと厳しいかな?もう一例経験したら投稿しようかと思っております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 3日 (金)

日本経済はガタガタ・・・全ては円高のせい?

最近のニュースは、どうも文字通り「景気が悪いニュース」ばかりです。パナソニック、シャープ、ソニーといった日本を代表する家電メーカーが軒並み赤字決済ですcoldsweats02

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381949EE2E1E290E18DE2E1E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/tc/g=96958A9C9381949EE2E3E297EB8DE2E3E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C9381949EE2E1E290E18DE2E1E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;bu=BFBD9496EABAB5E6B39EB8B685E3B6988BB08697B4ABB4E0FDA6B38A82B3A0E185F9E4ABB6BBB894FD9390A3A5BEB3A7A4E6A3B4B3B9849A98A1ABE09C9DE297B1A8E082A4E3A5B39BF99AB08B9EB8BF97E38399E49CA180B6858384E0A2B894838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3919A9886FDB7A4ABB59697EF

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/tc/g=96958A9C9381949EE2E0E294E48DE2E0E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C9381949EE2E1E290E18DE2E1E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;bu=BFBD9496EABAB5E6B39EB8B685E3B6988BB08697B4ABB4E0FDA6B38A82B3A0E19EB8EB9383B8978594E69AB7A0FDBFBF8582E09D9BB9849A98A1ABE09C9DE297E4A8A0A0BCBD9090869988E5A59BBF94B69AB19AB0A6A180B6858384E0A2B894838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3919A9886FDB7A4ABB59697EF

(上からパナソニック、シャープ、ソニーの順番)

色々な要因はあると思いますが、やっぱり原因は円高のせいなのでしょうか。もしそうだとしたら、やはり政府と日銀が歩調を合わせて何とかしないといけないと思いますが、インフレアレルギーである日銀の独立性が極端に強い現態では何もできません・・・。白川さんが日銀総裁であるかぎり、円安=日本経済の悪化は続くのでしょうか。ちなみに白川さんの任期は2013年まで・・・。あと1年は日本はどん底かもしれませんshock 日本円と同じく避難通貨と言われているスイスフランのように、無制限介入宣言をすれば解決できるのでしょうかね?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月28日 (土)

精神科治療におけるマンガの有用性

 最近、書店あるいはAmazonなどを見ると精神科に関係するマンガを沢山見かけます。以前から気にしていたのですが、一体どんなことが書いてあるのか確かめてみたく、大人買いをしてみました(といっても、どれも古本ですがcoldsweats01)。最近はやっているのは、いわゆる「体験本」が多く、本人あるいは家族が精神疾患にかかり、その奮闘振りをユーモラスに書いたものです。中でも「よく書けているな~」と感心したものを挙げますと・・・

1.「ツレがうつになりまして」 細川 貂々著

2.「マンガで分かる! 統合失調症」 中村 ユキ 著

この2冊は秀逸でしたhappy01 当事者、あるいは家族の方に是非読んでもらって欲しいですね。とくに中村ユキ氏はこれ以外に「わが家の母はビョーキです」という、同じく統合失調症に関するマンガを描かれていますが、これは精神科医が読んでも大変勉強になります。なぜかと言えば、統合失調症の患者さんは自らの生活に関して語ることは少なく、その様子がなかなかイメージできません。しかし、このマンガは身近にいる家族からの視点で、その様子がつぶさに書かれており、「生活臨床」という分野においては貴重な作品だと思います。

 マンガのいい所は、苦労話も「おもしろおかしく」デフォルメしており、それが辛さを和らげる作用もありそうです。実際に患者さんに(そして家族に)、上の作品をすすめてみて、「病気のことが良くわかった」とか「同じ気持ちです」とか、かなり感触としては良いようです。このようなマンガがもっと世に出てくるといいですねhappy01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月20日 (金)

論文受理(和文)

 昨年から蹴られに蹴られた論文が先日ようやく受理されましたgawk 症例報告だったのですが、精神科領域ではかなり高いIFを有する某ジャーナルで、同様の報告があったので(しかも私の論文の方が、クリアな経過!)、きっと海外のジャーナルに受理されると信じておりました。しかし4つの英文誌に蹴られ、結局和文の雑誌に出すことになりましたcrying 内容は、賛否両論ある某有名薬剤の副作用についての報告です(たぶん、多くの人が飲んだことあるかも?)。控えめに見ても、かなりの人の関心を集める症例なのですが、英語雑誌からのリバイスがひどかったです・・・pout 「たまたまじゃない?」とか「もういちど薬剤を投与して、症状が出るか検討してみてね。でも倫理的に無理だろうけど(笑)」など、信じられないコメントが多かったですgawk そもそも症例報告って、因果関係が疑われたら、それなりに報告する意義は十分あるはず・・・。しかも賛否両論ある領域だけに、インパクトは期待できるはずなのですがshock

 ちなみにこの薬剤を作っている会社、実は世界で5本の指にはいる有名企業・・・。疑いたくはないのですが、ロビー活動みたいなものがあるのでしょうか。特殊な分野なのでレビュアーも結局は同じような人がなるだろうし・・・。論文作成する際に調べたのですが、「薬剤と副作用の因果関係がない」とする論文を書いている学者のほとんどが、その製薬会社から資金をもらっているようです。そういった御用学者のもとにたまたまレビューがまわらなかったら、アクセプトもあったのかも知れません・・・。

 しかし、最近ニュースで知ったのですが、同薬剤の臨床データをこの製薬会社が公開しないため、海外のマスコミから非難されているようですcoldsweats02 うーん、やっぱりこの薬剤、黒じゃないかな~gawk

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月14日 (土)

大晦日に飲んだワイン

昨年の大晦日は「さあ飲むぞ!」と相当気合を入れていたので、ワインやビール、そしてカクテルなどを堪能しましたhappy01 お陰で、元旦を休肝日にせざるを得なかったのですが・・・coldsweats01

名称:Hemerence Champagne Cuvee Tradition Brut
容量:750ml
原産国:フランス(シャンパーニュ)
アルコール度数:12%
購入日:失念
価格:2480円
感想:通販で購入。大晦日に飲みました。泡立ちは粗かったのですが、辛口でスッキリする感じは私の好み。値段が安いので、コスパ的にはSo Soな印象。

Hemerence

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月 2日 (月)

新年を迎えて

 年が明け、2012年になりましたhappy01 子どもの頃の自分にとって2012年とは随分先の未来で、「ドラえもん」が量産されるほどではないけど、ものすごく科学技術が進み、世の中も想像もできないぐらい便利になっているだろうと思っておりました(少なくとも空飛ぶ自動車に乗っていると思っていました)。当時は 便利=人間の幸福、という図式を一種のセントラルドグマと信じておりましたが、現実ははたしてどうでしょうか。2011年3月、「便利さを追求した究極のエネルギー」である原子力が制御不能になり、多量の放射能を撒き散らしました。確かに原子力は世の中を暮らしやすいものにしました。でも、それは「きっと事故は起こらない」「核廃棄物ができても、後世の世代がきっと解決してくれる」という何も担保もない「期待」の上に成り立つ、かなり危ういものであることが分かりました・・・。

「人間の手に余る力」が人類に大きな災害をもたらした昨年、二つの考えが私の頭に浮かびました。一つは、「この力は放棄すべきだろう」という考え、もう一つは、「この力を完全に人の制御下におけないのだろうか?」という考えです。前者の考えは私も事故当時に強く感じましたが、時間が経つにつれ、後者の考えも同時に芽生えてきたことに気づきました。そんな中、かつて人類は同様の経験をした(であろう)ということに気づきました。

それは、人類が「火」を使い始めた時のことです。人類が「火」をいつごろから使い始めたかは正確にはわかっておりません(79万年前に火をおこした形跡が発見されたそうですが、自然の火をいつごろから使用し始めたかは不明)。しかし、人類が「火」を道具の一部として使い始めた頃は、「火の制御」は困難を極め、自然や人間を含めた多くの命を奪ってきたことは想像に難くありません。しかし、人類は工夫に工夫を重ね、松明、蝋燭、ランプなどを発明し、現在においてはライター、マッチ、コンロといった「火を十分安全に扱える道具」が広まっております。それでも、このように十分安全に火を扱えるようになった現在においても、毎年日本で4万件の火事があり、さらに火災による死亡者数は1500人にも及んでおります。にも関わらず、「火を使うのは止めましょう」と言ったり、「反コンロ運動」といったムーブメントは起きません・・・。

「後世までツケを残す原発」と「被害のが後世の受け継がれない火災」を単純に比較できないのは分かります。しかし、ここで私が思ったのは「人類の科学技術が相当進み、原子力を火と同等に扱える未来」というものは本当にないのか?という疑問です。世界、そして日本が「原発を諦める」というのは簡単な選択のように思えます。でも、もし、人間の好奇心、探究心に限界がないのであれば、上記のような未来はありなのかもしれません。時間を度外視すれば、少なくとも「子どものころに描いていた2012年」よりは現実味はあるような気がしますが、いかがでしょうか。(しかし、日本のように地震の多い国でも原発を持ってよい、という考えには至っておりませんが・・・)

2012年は「震災」そして「原発問題」からの復興元年であると思います。そして「脱原発」の動きは加速していくと思います。そんな中で、あえて逆の考えを提言することも重要であると思い、新年早々こんなことを書いてみました。まぁ時間があると色々と余計なことを考えてしまうものですねcoldsweats01 今年もこんな調子でグダグダ書いていきたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月31日 (土)

今年も色々ありました

2011年もあと30分で終わろうとしております。

今年も色々ありました。

個人的には随分マッタリした1年でした。

日本人としては考えさせられる1年でした。

来年は自分を含め日本全体がもっと活気づくよう祈っております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月29日 (木)

忘年会で飲んだワイン

忘年会の焼肉屋で、「これは美味い!」と唸ったワイン。ネットで調べると、それほど高くないので迷わず2本購入しました。

名称:Clarendelle 2005
容量:750ml
原産国:フランス(ぺサック・レオニャン)
アルコール度数:11%
購入日:2011.11.25
価格:2280円
感想:忘年会の焼肉屋で飲んだワイン。とても美味しく感じたので、通販で2本買ってしまいました。メルロ、カヴェルネソーヴィニヨン、カヴェルネフラン。どちらかといいうと上品な味わいで、スパイシーさはそれほどでもない。ほんのりとした甘さすら感じます。焼肉屋で飲んだときはかなり美味しく感じましたが、家飲みではそれほどでも・・・。多分、カルビを食べながら飲んだので、脂ギッシュな食べもとの組み合わせがいいのかもしれません。

Clarendelle

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クリスマスに飲んだスパークリング

時をさかのぼる事4日前に、「クリスマス用」と気合を入れて飲んだスパークリングワインです。外見はゴージャスなのですが・・・

名称:Bottega Gold
容量:750ml
原産国:イタリア(ヴェネト)
アルコール度数:11%
購入日:2011.11.25
価格:2800円
感想:クリスマス用にデパ地下で購入。店員が「ものすごく人気があって、すぐに売り切れます」と言っておりました。期待値が高かったせいか、正直それほどでも・・・。フルーティーな味わいで、多少甘さが後を引く気がします(もっとドライでサラッとしたのが好き)。前回も同じ店で薦められたワインがショボかったので、もう買うことはないでしょう・・・。   

Bottega_gold

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月28日 (水)

指定医になりました

 今年申請した精神保健指定医の合格通知が医局に届きましたhappy01 知人が「再提出」を食らったりしていたので、自分も相当不安でしたが、なんとか一発で合格しましたcoldsweats02 帰国してからの当面の目標が「指定医ゲット」でしたので、とりあえずホッとしております。しかし、「発表は1月」と聞いていたので、予想以上に合格発表が早くて、「本当に合格したのか?」と疑いましたが・・・coldsweats01 参考までに、私が提出した症例を簡単に紹介しておきます。

症例1:措置(妄想型統合失調症)。今年から必ずしも統合失調症でなくても良いそうですが、典型的な症例にしました(措置=>医療保護)。

症例2, 3:妄想型統合失調症。両方とも2項から1項へしたケース(任意なし)。典型的な症例を選びました。

症例4:器質性精神障害。てんかん精神病を書きました。措置入院のケースであり、しかも検査データ(脳波、抗てんかん薬の濃度など)を書いたため、字数はギリギリでした。別に進行麻痺の症例も持っていましたが、これも措置入院だったので、検査データの少ないほうを選びました。

症例5:児童。統合失調症の症例。児童の症例はこれ一つしかなかったので、これでダメだったらどうしよう・・・と相当不安でしたcoldsweats01

症例6:中毒性精神病。アルコール離脱せん妄を選びました。これも典型的でしたが、ポイントは告知のタイミング。私のケースは外来受診時は疎通が取れたので、医療保護入院の告知が出来たのですが、せん妄状態で受診した症例は疎通が取れた時点で再告知しないとダメらしいです。

症例7:認知症。アルツハイマー型認知症を選びました。

症例8:躁うつ病圏。双極性障害を選びました。病歴が長い症例だったので、字数はギリギリでした。

 レポート総括:知人とも話したのですが、「指定医レポートの合否は症例の選び方で決まる」というのがポイントでしょうか。「選べるほどの症例を経験する」には勤務している病院の精神科医に「○○の症例が来たら、主治医になるので教えてください」と積極的に症例を取りに行くことだと思います(待っていたら、そろわないと思います・・・)。私は同僚の精神科医にしつこくアナウンスしていたので、児童以外は概ね複数の症例を経験できました(比較的症例が集まる病院に勤務しておりましたが、児童は本当に来ないですね・・・)。そして経験した症例はなるべく早く書く!カルテだけではしばしば情報不足になりやすいので、なるべく退院1週間前にはレポートのドラフトを書くべきだと思います。それともう一つ重要なのは、合格した精神科医のレポートを複数(なるべく最近のもの)を手に入れることだと思います。幸いにも私は昨年と一昨年に合格した人のレポートをword fileでもらったので、レポートの骨子はコピペで作り、肉付けは手作業というやり方でした。しかし、レポートのフォーマットも変わることがあるので、これには注意を要します!(今年変更になったので、しばらくは変更はないかも?)

 以上、大雑把にポイントを書きましたが、参考になれば幸いですhappy01

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«忘年会2